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学生さんの話

A-ONE講習会というものに参加させて頂いております。
刺激的な毎日です。

今日は臨床実習について書きたいと思います。

私は現在実習生の方を担当することは滅多にありません。

なぜなら。

①入院担当患者さんを持っていないから、学生さんに迷惑をかける可能性が高い
②管理職であまりいないので、学生さんに迷惑をかける可能性が高い

からです。

しかし、今回久しぶりに(とは言っても結局1年に1人ぐらい担当するのだが。)担当しました。

今日の内容はその学生さんについてです。ブログに書くことは了承して頂いています。

学生さんAさんは作業に焦点を当てる教育を受けてきた学生さんでした。

Aさんは前の実習でうまくいきませんでした。実習始まって間もなく途中で中止となり、再チャレンジということで私が担当させて頂きました。

はじめは緊張していました。みんなそうですが、私は学生さんの緊張をほぐすことから始めています。

私は何をやりたいのか聞きました。作業に焦点を当てたことがやりたいとAさんは言いました。
是非やりましょうという話になりました。
私はレポートに追われる実習と、学生さんがのびのびできない実習ほど無駄なことはないと思っておりますので、デイリーは別に書かなくても良いし、レポートもぶっちゃけどうでも良いと話をしました。実際、いらっしゃる学生さんには前の学生のレポートをはじめにみせて参考にしてもらっています。

Aさんと実習を進めていくにつれ、クライエントの評価にはすべて理由があり、その理由に基づいて評価すること、多職種への情報収集ですらそうであることも一緒に話しました。

私は、今はやりのCCSのことを良く知りませんし、やるつもりもありませんでしたし、これからもやるつもりはないと思います。Aさんにはセラピストが実施する時間とは別に、毎日1時間のケースとの時間を設けました。それが、クライエントにとって学生を担当してもらうことの利益だと思っているからです。病院の売り上げは落ちますが、それが誠意だと思っています。

面接や作業遂行の観察は私が係りましたが、コンスタントに私が係ることが難しいので、申し訳ないと思いながら実際の評価、介入はケースバイザーにまかせ、要所要所一緒に入りました。後は夕方、ケースバイザーとAさんと一緒にフィードバックを行いました。

実習が進むにつれ、Aさんは生き生きとしているように見えました。クライエントの背景を一緒に考えたり、時には文脈をしるために私(めがね)の文脈リーズニングやAさんの文脈リーズニングをしたりしました。
訪問にも同行してもらい、クライエントの環境設定の物品を作り、そして結果を出し、クライエントに喜ばれたりもしました。
徐々にクライエントのこともわかるようになって来ており、ケースバイザーの援助的な指導も実り、実習でありながら楽しんでいる様子は伝わりました。前の実習で苦しんだ、何の為に評価することがわかってきたこと、作業療法は作業に携わるという学校の教育が実習で実行できたという感じが伝わりました。

最終的にAさんのプログラムは成功で、結果を出しました。クライエントの作業遂行と社会参加は可能もしくは可能化へ大きく前進しました。学生さんながら良いアプローチだなと思いました。

要するにAさんは学生さんとして問題は全く見られないし、むしろ良い学生さんでした。

最後の実習1週間を残し、私はA-ONEへ出かけました。先週に最後のフィードバックをしました。Aさんは良いOTになるだろうから自身をもっていいということを伝えました。いろいろなことはあるけれど、自分なりにやっていけばいいことも伝えました。
Aさんはポロリと涙しました。
「実習に失敗して良かったです」と言いました。
「だってここで実習をできるようになったから」

私は言いました
「それは最高の賛辞だね。ありがとう。作業療法では機能の回復はもちろんだけど、マイナスをプラスに転じる職業だと思っている。Aさんのその発言は作業療法士にとってとても嬉しい発言だ」と言いました。

Aさんには残り1週間楽しんで実習するように言っておわかれしました。

私は本当にAさんにしっかり指導できず申し訳ないなあと思っています。ケースバイザーとクライエント周りのスタッフによって、そして自身のがんばりによって楽しく、価値のある、成長できる実習が遅れたんだと思います。

学生さんは弱い立場です。
もちろん社会の常識がない子もいます。
その人たちには社会の常識を教えてあげる必要もあるかもしれません。

しかし、ICFをベースに仕事をしている私たちにとって学生さんその人を知り、その人を援助することは重要じゃないでしょうか?必要以上に畏怖させる必要はないと思います。一緒に考え、OTって面白いって思ってもらえる。それが大切だと個人的に思っています。
所変われば生き生きと出来る実習ではなく、どこへ行っても生き生きとできる。そんな業界になれば良いですね。
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