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A-ONE講習会

皆さんA-ONEという評価方法をご存知でしょうか?
正直私も1年前ぐらいにはじめてその名前を聞きました。

私の深いOTの友人の一人である、Mさんが今から1年以上前か、定かではないがメールで、
「明日会おうや」と言って来たときのことである。
彼女はいつも突然にメールをよこす(笑)。
日中に会いたいとのことだったが、当然のごとく業務があり、夜なら良いというと、そりゃむりだとの話。
国内からカナダへ向かう為のtransitの時間に会おうとしていた。
何しにいくの?と自分が聞いたら、「A-ONEという評価法だ。一緒に受けようや」と言われ、
「無理やろ」と笑い飛ばしたことがはじめだった。

それから数ヶ月後、彼女がいろいろな場面でA-ONE(主にOTジャーナル)で紹介したり、電話や会って話をするときに紹介され、徐々に興味を持ったことを思い出す。今年の宮崎学会でも珍しく彼女が発表した。なぜなら、彼女はここ長い間国内のOT学会で発表することがなくなっていたからだ。真意は不確かだが、私の周りの優れたOT達は日本作業療法学会であまり発表しない。その状況に少々危惧しているのだが。。。(まあこれは別の話)。
そのような取り組みで、そして、Mさんの誘いもあり、今回日本初となるA-ONE講習会に参加させて頂いた。

A-ONEとは、Árnadóttir OT- ADL Neurobehavioral Evaluationの略 、今ではあのAnne fisherのアドバイスからADL-focused occupation-based neurobehavioral evaluationという呼び方でも良いらしい。
何の評価かというと、私の拙い現在の知識で述べるのであれば、作業療法で扱うADLの観察から、そのADLのいわゆる作業遂行障害(作業エラーという)といwゆる認知機能との関連性を評価するという物である。最終的には大脳皮質レベルの損傷部位との対応まで考慮に入れたリーズニングが可能にし、介入の一助とするというものだ(間違っていたらすいません)。すでに今より20年ぐらい前に開発されたようだ。
開発者は名前にあるようにGuðrún Árnadóttir(アイルランド語で、発音は恐らく グドゥラン アルナドッター)。私もちょっとだけご一緒させて頂いたが、非常に優しく人の良さそうな方だった。この評価法にはじめて目をつけた先生は石川のN先生だった。そして、実際にカナダに赴き、講習会を受けて認定されたMさんは、単身アイスランドに乗り込み、日本での開催を独自で交渉して開催に至ったと経緯である。彼女はあまり語らないが、自分は少しは知っているので、彼女の熱意と尽力はすごいものだ。彼女は良いと思ったら何でもやる。認知運動療法もイタリアまで行き、川平法もコースを受け、PNFもよく知っている上に、初期のOS研究会にも参加していれば、AMPS,AAD,川モデルまでその範疇は宇宙クラスだと思っている。

今回の講師は、この開発者の方ともう一方のinstructorによって行われた。通訳はMさんだった。はじめての通訳だったようだが、今回の講習会は彼女がいなければ、講習会の参加者に撮って全く物にならなかったことは参加者すべてがわかっていた。そして、彼女が完全ボランティアどころか、自腹を切って参加していることも知っていた。本当にすごい人だ。今からかれこれ10年以上前、彼女と大学院でご一緒させて頂いたが、そのときは皆で馬鹿な話をしながらも研究に取り組んでいた。それが、10年たった今、かたや世界を飛び回り英語をぺらぺら同時通訳。かたや自分は大した仕事もできてないな、と今回は猛省させられた。

大分話がずれたので、話を元に戻すが
A-ONEは6日コースだ。通常は5日コースだが、日本語訳が入るとのことで1日増やされたそうだ。内容は主に大脳皮質の機能局在、高次脳機能障害の定義等基礎コースからなる。特に高次脳機能障害(神経行動学的という表現がされる)の名称と定義に関しては従来の考え方と多少異なることがあるので注意が必要だ。イメージとしては、AMPSの各項目と思っていただいたほうが良いと思う。今までのことを少々リセットして考えたほうがよい。
方法論も観察評価であるので、AMPSやESIに似ている。このAction(そうは言わないが)がある。この背景の問題には観念失行があるとか、USNがあるとか、そういうニュアンスだ。この観念失行とかの定義はAMPSでいうstabilizeとかそういったものと類似した扱いとするとイメージしやすくなるかもしれない。
評価は2通りあって、一つはFIスケールといわれる機能の自立度、もう一つはNBスケールと言われる神経行動学的尺度で評価する。評価の段階は0〜4までの5段階である。AMPSとかのような評価者寛厳度をふまえたロジット算出みたいな物はない。しかし、Guðrún Árnadóttir先生は近年、Anne Fisher先生の下で博士号を取得した。その際の研究がA-ONEをRasch分析し、検討したという物であった。これからどんどん研究を進めていくということで、状況も変わりそうだ。もちろん講習会は英語、テキストも英語であったが、Mさんの訳および、ところどころMさんが訳文を持って来てくれたので、そこまでストレスなくできた。※尚、Mさんも講師来日後、マニュアルとスライドを始めてみたとのことだった。それで訳せるからすごい。

6日間のコースで思ったのが、いわゆる医療と作業の融合という感じがしたこと、そして新しい視点で物事を把握できる新たなツールだなと感じた。状況設定や定義等に色々困難な点もあるが、一つの視点として有意味の物となる物は確かだ。
なお、A-ONE講習会は来年も開かれるとのことである。研究会も立ち上がり、会長は認知運動療法でも有名な広島大学宮口先生、顧問は広島大学名誉教授清水一先生、名誉顧問にGuðrún Árnadóttir先生とそうそうの顔ぶれだ。認知度が低いことに危惧されていらっしゃるが、AMPS受講者かつ高次脳機能障害(認知症含む)を担当する方であれば、聞いておいても悪くはないと思う。なお、講習会費は7万円であるが、Mさんが全くボランティアどころか実費ということを考えれば致し方ないというか、別に自分はお金が惜しくはなかった(金はないが 笑)。

臨床にどう生かすか、それだけだなと思う。

全国から集まったアツいOTの方達と意見交換が出来て非常に面白かった。
そして、清水先生とも久しぶりにお会いできてお話ができたり、講師の先生やMさんとも飲みにいったり等、本当に刺激あふれる1週間だった〜。

この伝達講習は10月の実践研究会で酒を飲みながらしようと思います。紹介することの許可はもらったので。
まだ席がありますので是非ご参加を! 参加はこのサイトのリンクがある実践研究会ホームページよりお願いします。

長文失礼をいたしました。
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