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第5回 運転と認知機能研究会

とっても久しぶりに更新します。

いや〜色々タスクがたまっていて。
一昨日は茨城県立医療大学で授業をさせて頂き、貴重な経験をさせて頂きました。
また、昨日は第5回運転と認知機能研究会で発表させて頂きました。
年々この研究会の研究の精度が高まっており、シングルケースで話をする人が少なかったので正直焦りました。

私が運転に興味を持ったきっかけは
・昔上司がやっていたから
・この作業が可能になれば、世界が広がるから(動線の拡大)
・特定の作業なのでどうやっても作業療法になるから

でした。田舎ではニーズが高いだろうという話をよくしますが、私の住んでいる東京23区内でもニーズは高いです。それだけ、人の生活に深く組み込まれる作業なんだということだと思っています。
Facebookにも書きましたが、私の発表は、簡単に言ってみたら「記憶障害の方に運転ダメだって判断下したけど、それは間違っていました」という発表でした。

当院の現在の車の運転評価に関しましては、そのうちとあるサイトに載るかもしれませんので、載ったらそこを参照して頂ければと思います。今のスタイルになるまで、色々試行錯誤でした。自動車学校へ電話してアポとってプレゼンして、実車する環境を下さいってお願いして回ったりもしました。昨今は厳しい状況もありますが。。。。

さて、発表の話に戻ります。
この方は職業ドライバーでしたので、運転できないと仕事に戻れません。しかし、机上評価で記憶障害は残存しておりました。実車ではある程度うまく運転できていましたが、教官の指示を忘れたりすることも多々観察されました。悩んだあげく、専門機関でも実車評価して頂きましたが、運転は困難だろうという判断でした。医師と相談して、新規の道でパニックになったり、事故時に状況を説明できないだろうということで現時点では運転困難と結論して、数ヶ月後もう一度いらっしゃって下さいということになったのですが、その後、その方は当院受診せず、仕事に戻って、運転していらっしゃいました。2年以上経過した現在は普通に通常就労していらっしゃいます。

これらからわかるように私はこのクライエントとシェアができていませんし、支援内容もよろしくない。そして、何より私たちは困難だと判断を下したが、結果はクライエントは問題なく運転している。クライエントが自身でクライエント中心に考え、結果を出していたのです。

医療職が可能性を阻害したという事実が残りました。猛省です。

車の運転は非常にセンシティブな問題です。私たちは一般の人々が危険にさらされないようにするために、的確な助言(運転可否の判断は公安がします)をすべきです。一方、クライエントの「運転」の可能化についても、的確な助言をすべきと思われます。当たり前のことですがその為には、つぶさな観察とリーズニングが必要と思います。

運転支援はまだまだ手探り状態です。脳卒中になったら全員ダメ。失語があればダメでしょう。記憶障害があればダメでしょう。と一辺倒に判断される方もいらっしゃいます。しかし、運転の遂行障害をしっかりと観察し、判断を下すべきだと思います。たら、ればはあまり好きではありませんが、運転に関しては事故が起きたらということも考え、色々な代替案を提供する必要もあるかもしれません。

自身が同じ過ちをしないために、そして他者も同じ過ちをしないように発表した次第です。


一方、私の尊敬する元上司Fさんがパネラーとしてアメリカの運転事情について話をしてくれました。
内容のある程度は既にSkypeとかで聞いていたのですが、面白い話でした。

アメリカでは障害者の運転支援に認定資格があるようです。
その後のディスカッションで、これを日本で作ってみてはどうかという話もでました。OT協会の専門として作ってみてはどうかという話も出ましたが、僕らは今作っても意味ないな。特に協会の専門としては。
と思っています。
なぜなら、今は医療機関と公安は書類で連携しているように見えますが、実際はそうではないと思います。問題はそこですね。法制度にどうからんでいくのか?そこが重要なのです。だから、専門を作ったところで自分たちのシマの運転を得意とする人たちですよ〜という専門制度を作っても、世の中のクライエントにとってはっきり言って意味が無い。しかも、今作っても、その専門制度が落ち着くまでにたぶん10年ぐらいかかるんじゃないかな。
運転の作業遂行分析を医療の知識も持ちながらできるのはやはり作業療法士が得意とするところだと思いますが、作業療法士に限定することもちょっとナンセンスかな。法制度に組み込まれて公安と連携を結べるようなシステム構築を行い、その連携時に意見を述べることができる人が認定資格を持つ。職種は問わない。そうなれば面白くなるのになぁと個人的に思います。

特定の作業のその奥に。。。

ジョージ・マロリーさんが

「あなたは何故エベレストを目指すのか?」と聞かれ

「そこに山があるから」

と答えたのは有名な話。
これに対して深い名言というのが世の中の印象。

一方、世の中には様々な作業療法士が存在するが、仮に自分が作業療法士としてマロリーさんと接したならば、率直に「何故?」と思う。


最近自分がどのような時に真にクライエントと協業できたと感じるのだろうか?をよく考える。

クライエントは大切な作業に従事して、楽しそうに退院していった。OTに感謝して退院していった。しかし、本当に協業できたのだろうか?は常に自問自答です。自分には嘘はつけない。
作業の背景にあるものに耳を傾ける。それはどこまで行けば良いのだろう?

COPMやADOCをやってみる。
Aさん
・庭の手入れが好きでねぇ。昔からなんだよ。10年前にお友達にもらったバラをきれいに咲かすのが、これが私の生き甲斐なんだよ〜。

Bさん
・息子のことが大好きでね。息子に迷惑をかけられないから。。だから自分で下のことぐらいはしたいんだよ。

Cさん
・一家の大黒柱でやってきたんだ。だから、俺が仕事に戻らないと。。。

こういった話は心を揺り動かします。でも私は、こういった話でもまだ物足りず、表面的に感じてならないのです。そのクライエントの本質や魂に近づいていない気がしてならない。

私がよく例に出すのは自分の昔の話
趣味は
ギター、ドラム、カクテル作り。その背景には「女にモテたい」というものがある。いつもはここまでしか話さない。しかし、女にモテたいと思うには過去の生育歴、作業歴といったものから確立されている。私はその人をその人たらしめるもの。私はそれが知りたい。
そして、私の趣味は今ギターでもドラムでも、カクテル作りでもない。過去の作業が今したい作業とは限らない。その奥にある、自分を自分たらしめるものは経験や作業歴とともに変化し、現在の自分の意味のある作業を形成している。私はその人をその人たらしめているもの。それが知りたい。ついつい、スタッフにもそれを求めてしまう。それが難しいことはよくわかっているが、知ろうとしなければ何も始まらない

「ああだからこの人は、この作業がしたいんだ」というその人のバラバラなパーツいわばジグソーパズルのようなものが埋まった瞬間。クライエントに近づいた気がする。

仮にこういうことがあったとしよう。
自分のことは自分でしたいのでトイレを一人でできるようになりたい。
目標はトイレ自立。プッシャーあり、認知症、感情失禁あり。

上記申し送りから自分が代行で関わったとする。
トイレぐらいは1人で用が足せるようになりたい。それは何故だろう?と率直に思う。

トイレの練習をしながら彼は語るかもしれない。

自分は小さい頃から家族仲良かった。戦後で物がない頃から家族でものを分け合った。笑い声が絶えない家族だった。
兄貴は自分の出来が悪いから、いつも心配して面倒を見てくれた。
上京して自分がうまく行かないときも、みんなが上京して様子を見に来た。
そして、独り者の自分を色々心配してくれていた。それを疎ましく思ったこともあった。
自分は縁に恵まれず、結婚はできなかった。何となく、家族に対する後ろめたさは残っていた。
だけど、家族は唯一の心の拠り所で、遠く離れた北の地まで、2、3ヶ月に1回は定年してからも帰っていた。
そんな生活をしていて、今はこんな体になってしまった。
施設で暮らしていくことも頭に入れた。独り者だから。

実家で母と一緒に暮らしている兄貴夫婦が北の地の近くの病院へ移ってこいと言ってくれた。
こんなお荷物ばかりの自分を。
だから、この先は実家に外出、外泊することもあるだろうから、トイレぐらいは自分でできるようになって皆に迷惑をかけたくない。。。。。


彼はトイレを一人でできることがやりたいんじゃない。家族とのつながり、家族を大事にして、恩を返すそういう作業がしたいんだろう。これまでの彼の作業はその証となる。例えトイレが自立しなくとも彼には大切な作業がある。
彼の涙は感情失禁と捉えるのではなく、遠いふるさとと家族を思う涙。

特定の作業を超えて奥にあるものを共有できた時、協業したなと思えるかもしれない。

第13回実践研究会 合宿

いやあ更新が遅くなってしまいました。
行ってまいりましたよ。合宿。
箱根で温泉と酒びたしでした。

第13回実践研究会

一言

よかったです

参加者は約10名というこじんまりとしていましたが、10名でよかったですね。
終わった感想ではこれ以上増えると、ちょっと難しいなあと思いました。

渋滞で遅れたため30分押してのスタート。本当にすいませんでした。
中にはバイクで4時間かけていらっしゃったツワモノも!

まず先陣は
世話人 鈴木さんから
理論や枠組みの話ですね。そしてなんと事例も登場しました。
理論はどうでもいいななんて思いながらも、やっぱり基本は大事ですね。

その人柄も相まってほんわかとわかりやすい説明でした。
奥さんがOTの話をしてもわかりづらいというのはおっしゃる通り。

私たちも努力理解しないといけないですね。

セカンドは
世話人 唐松さんの事例モデルケース

いや。いい臨床やっているよ。ほんと。やるねえ世話人。

その後は怒涛の参加者によるケース発表!!!
めちゃくちゃ面白かったです!
みんな、Top downの形になっているし、そのまま学会発表でいいじゃん!
っていう人もたくさんいた。こりゃあ日本のOTは世界に誇れるよ!

参加者の方も「すぐにフィードバックが来るのが良い!!」とのことでした。

何より、30分みんなでディスカッションが面白い。30分って短いんだな!!って本当に思いました。
自分のケースについて30分間作業について多人数で語れるってよくないですか?

ケースをまとめるのはとっても大変だと思いますが、日頃の実践に追われるのではなく、やっていることを形にしてフィードバックやディスカッション。これは本当に大切だなと実感しました。

夜の部は飯食った後に部屋にてナイトセミナー
完全に飲みながらです(笑)これ個人的に大好き!

愚痴OTさんのお弟子さんSさんから
愚痴OTさんからの差し入れと渡されたものが
なんと銘酒
越乃寒梅
あっという間になくなっていました(笑)
愚痴さんいつかお礼しますね!ありがとうございます!!

世話人鴨藤さんのソフトランディングの話とケース発表。
彼は大学院に行き始めたのでアカデミックになってきたのかな?
やっぱりソフトランディングは重要ですね!

そして私のA-ONE講習会伝達。
いや覚えていない(笑)

その後サプライズで世話人建木先生の高次脳機能の就労についてのお話
皆さんとても興味深く聞いていました。
彼はNPOを立ち上げちゃうバイタリティの持ち主ですので、いつも本当に勉強になります。

その後、公開世話人会みたいになったりしながら夜は更けていきました!

翌日は遅れた影響もあって、9時スタートを急きょ8時スタート。
飯を7時からみんなで食べて、ぶっ続けです!

建木先生のワークショップでは、トップダウン、ボトムアップを職場でどう伝えるのか?
信念対立解明についてもちょっと触れられていました!
もっと時間があってもよかったな~と反省!

最後には私のコツの話。
いろいろやりましたが。。。まあ撃沈ですね~。自分的には30点。
みなさんごめんなさい!精進いたします。ほんと。
いや~賢く整理できる頭がほしい。

何はともあれ、皆さんは楽しく過ごされたみたいなので、それが救いです。
世話人の唐松さん本当にお疲れ様でした。

素敵な記念撮影。

集合

ひょっとすると毎年恒例になるかもしれません。

着地点はどこ?

このブログを見て頂いてありがとうございます。
多くが作業療法士の方だと思います。医療職の方もいらっしゃるかな?そうでない方も。

夜中にゴルフがやっています。横峯さくらが出ています。
ゴルファーは着地点を定め、自分が打つ打球を風を読みながら打ちます。
右から風が吹けば、右寄り、左から風が吹けば左寄り。そんな単純な物ではないでしょうが。

私たちもそんなこと経験しますよね。
明日職場のボーリング大会がありますが、投げる球がいつも左に曲がっていれば「ちょっと右寄りに投げてみようかな」なんて思いますよね。

昨日、葛飾区の高次脳機能障害の家族会ボランティアに行って参りました。
病院を出てから途方に暮れている皆様が、リハビリテーションの手を頼らずに、お互いに励まし合い、長年掛けて苦労して成果をちょっとずつ出して来られた事に感動しました。それに区も注目して来ているようです。何年も何年も皆さんで支え合って、一人の方の就労訓練施設への入所を皆さんで本当に涙で喜んでいらっしゃいました。リハ職が絡めば、もっと早かったでしょうに。

そして、新規加入者が少ないという事もおっしゃっていました。
自治体からの支援が少なく、行き場がないという事もおっしゃっていました。
私はこれらのことは医療職が地域に関心を持たなすぎることが要因と思っています。

白書を見てみると、私たちの多くは医療施設、特に急性期、回復期で仕事をしている人が多いと思います。最終的にどこを見据えて仕事をするのでしょうか?

現在はもちろん大事です。しかし、その先も大事です。
仙台の学会をはじめ、いろいろなところで話をさせて頂いていますが、私はその後のフォローがなくてとんでもない人生になってしまった方を経験しました。そして昨日も改めて経験しました。私もこの会の為に微力ながらサポートしていきたいと思います。

これからクライエントが当たるであろう風を読み、どこに球を打つか考えてみませんか?人生は長いです。クライエントはロングホールにいらっしゃるでしょうし、ホールインワンなんて狙えないかもしれません。OTは良いキャディーでいたいですね。そして、自分がキャディーをおりるときには次のキャディーに適切にバトンタッチする。
一人でも地域でクライエントが幸せになれるよう。心から願います。

葛飾高次脳家族会「高次しょうぶ(堀切菖蒲園というところに掛けています)の会」葛飾近辺のクライエントに是非紹介して下さい。脳挫傷の方が多いですが、脳卒中の方でも問題ないそうです。
連絡先はここから(家族会 かつしか)

京都の町の素敵な出会い

どうも久しぶりに更新します。

丹後は天橋立の近くから、電車に揺られながら書いています。
今日の日の為にpocket wifiも契約したので、旅路が非常に快適です。

このたびは丹後中央病院さんで、お話をさせて頂きました。天橋立近くでしたので、弾丸で一人観光もしてきました。
写真を載せようと思ったらファイルサイズがでかすぎて載らない。Mac使いこなせてないな(笑)
観光はFacebookにのっているのでそちらで。

このような遠方から講演依頼をしてくださったS先生は7月1日のADOCprojectの作業に焦点を当てる〜に参加して頂き、依頼して頂きました。本当につながりは嬉しいものです。私のようなショボいOTを呼んでくださるとは。

丹後中央病院さんでは、素敵な畑があり、なすとかブロッコリーとかを患者さんに教えてもらいながら育てていらっしゃるとの事でした。またそれで、お料理もされていたり、OT発案でS先生がご自宅からうすとか持って来て、年末年始には餅つきとかしているそうです!おおっ地域柄!ADL機器とかは最新の物が入っているし、何より先生方の人柄が最高でした!講演前に歓迎のピアノとサックス演奏がありまして、とんでもなくサプライズでした!素敵な病院でした。

講演は訪問をふまえて作業に焦点を当てるということを話しました。私の好きなリーダーの話とか、ユンボの運転や、採算度外視の話等。時間は2時間近くありましたが、皆さん本当に真剣に聞いてくださり、質問もたくさんして頂けました。ありがとうございます。
私が伝えたかった事は簡単で「作業療法は作業を扱い、作業とは意味と目的のある活動、作業療法とは作業を目的と手段として扱う」ただそれだけです。

その後の懇親会でOTの先生方とお話をさせて頂きました。おいしいお料理やお土産まで頂きまして、本当にありがとうございます。
懇親会ではいろいろなお悩みも拝聴いたしました。作業に焦点を当てたいけどやるのが難航すると言った話もお聞きしました。そうなんです。

作業に焦点を当てるにはいろいろな障壁があるかもしれません。しかし、常にクライエントと歩む姿勢を持つ。悩んだら一緒に考える。そして、結果を残すこと。

僕ら実践研究会のメンバーやADOCprojectのメンバー、そして作業に焦点を当てて来た今の濃い尊敬すべきキチガイOTの仲間達もはじめからうまくできた訳じゃないし、自分なんて今でもうまくできているかどうかわからない。
沢山悩み、壁にぶつかり、そして星の数ほど失敗を繰り返して来た(自分はそう。みんなも恐らく。。。)と思う。だけれども、作業や作業療法の力を信じて、立ち向かって来たんじゃないかな。そして、クライエントと一緒に大切な作業にたどり着く経験をして来たんじゃないかなと思います。そして、その幸せに共にたどり着く為に、常にリーズニングをし、学習をして来ているんだと思います。私の仲間は私をのぞいて勉強熱心です。

次は講演を聴いて頂いた先生方、そしてこれを見て頂いている皆さんがその経験をする番ですね。もうすぐです。是非結果にこだわって、頑張ってください!

新たな出会いに本当に感謝です。本当にまたお会いしたい先生方でした。これからもよろしくお願いいたします。
次はどんな出会いがまっているんだろう。つながりを大切にして今こそ日本に大きな流れを作ることに微力ながら貢献していきたいと思っています。
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